ケルトの祭典、le Festival Interceltique de Lorient に行ってきた。

この記事を書いている今も開催中の、ケルト国際音楽祭。毎年、ブルターニュはモルビアン県のロリアン(Loriant)という港町で行われるケルト民族のお祭りです。2023年は8月4日~13日の開催です。

Interceltiqueというだけあって、参加国はアイルランドやイギリスのスコットランド、ウェールズ、マン島、フランスのブルターニュ、スペインのアストゥリアス、ガリシアという、南北にわたるケルト地域圏とともに、オーストラリアやニュージーランドも!ケルトの末裔がそんなところまでいるとは。

とりあえず土曜夜に街に繰り出してみましたが、ビールを飲んでいる人たちばかり。あまり音楽は聞こえてきません。

ちょっとがっかりしつつ、ブルターニュやケルトの民族衣装を着けた人はたくさんいたし、お酒を飲んでる人たちの顔を眺めてはブルトンばかりいるなぁ、それにしてもこの界隈の今夜のビール消費量はどんなことになるんだろう?なんて思いながら雰囲気を楽しみました。

 ※期間中有効のバッチ(7ユーロ)を買って有料ゾーンに行けばもっと音楽を楽しめたようです。

さて翌日、意気揚々とパレード(Grande Parade des Nation celtes)を見に行きました。

私が見たのはパレードの後半、しかも全体の3~4割ほどでしたが、それでも見ごたえ十分。

11時半頃に来て、見終わったのは13時頃か。

そもそも9時半からの開始なので、もしかすると、7月14日のパリの軍事パレードより長いのでは??

バガド(Bagade)と呼ばれるブルターニュ伝統楽器の音楽隊や、民族ダンスのグループなど、さまざまな約70のグループが行進していきます。

多数のグループが次から次へと目の前を通り過ぎる様は圧巻。

見どころはやはりビニウ(Biniou=バグパイプ、フランス語ではCornemuse)やボンバルド(Bombarde、ダブルリードでオーボエの一種)といった民族楽器の演奏ですね。

そして、ブルターニュの黒が基調の民族衣装は見たことがあったけれど、他の国のケルト民族衣装はもっと鮮やかでした。新たな発見ばかり。

気温は上がりすぎず、爽やかな好天に恵まれました。

ところでロリアンは上記のようにLorinetという綴りです。これは見ても” L’orient ” (オリエント)から来た地名なのかなと思ってしまいます。

調べてみると、やはり。

東インド会社がPort Louis(こちらは風光明媚な港町)に本社を置き、その向かいにある現在のロリアンの地に “le Soleil d’Orient” という船ための造船所を作りました。

5年の歳月をかけ建造され、出港したのは1671年。この船は「オリエント号」と略して呼ばれるようになり、それがいつしか地名として定着したそうです。

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