音符と休符のフランス語読み

いまだに身につかない音符と休符のフランス語読み。

そもそもフランスと日本では音符の捉え方が違いすぎると思うのです!音符はまあまあ読めますが、休符がなかなか覚えられません。

レッスン中に、先生に音符/休符名を言われて、あー、はいはい、ここねっていうのはだいたいわかるし、大きく勘違いすることもないです。

が、自分から先生に「ここのこれがこうなっているけど、どうやって吹いたらいい?」という質問をする際、瞬間的にフランス語の音符名や休符名で言うのはまだ困難な状況です。恥ずかしながら…。

そういうわけで今回は、私の備忘録も兼ねて音符の読み方を書き出してみました。

コンセルヴァトワールのフォルマシオンミュージカル(Formation musicale、通称FM。楽典を学んだり聴音や譜読みの練習をしたりする座学の授業です。歌唱もあります)の先生のお話では、六十四分音符までは覚えておけば充分、ということでしたので、そこまでやります。


では音符から。

日本語フランス語
全音符ronde
二分音符branche
四分音符noire
八分音符croche
十六分音符double croche
三十二分音符triple croche
六十四分音符quadruple croche

書いていて気づきましたが、音符は女性名詞なのですね。たしかに、音符 « note » は女性名詞です。

音符の名前を直訳すると、rond(e) : 丸い、branch(e) : 白い、noir(e) : 黒い、croche : もともと « crochet » 鉤、フックからきている、double croche : 二重フック、triple croche : 三重フック、quadruple croche : 四重フック、となります。

見た形をそのまま音符の名前にしたということですね。

なお付点音符になると、例えば二分音符、四分音符…は、 «blanche pontée» 、 «noire pointée» 、というように、 «pontée» が後ろに来ることになります。«point» は「点」です。


続いて休符。

日本語フランス語
全休符pause
二分休符demi-pause
四分休符soupir
八分休符demi-soupir 
十六分休符quart de soupir
三十二分休符huitième de soupir
六十四分休符seizième de soupir 

付点は、二分休符 « demi-pause pointée »、四分休符 « soupir pointé »…となります。

« pause »は女性名詞、 « soupir » は男性名詞なので « pointée » 、«  pointé »というように、書くときは語尾が変わるので要注意です。発音は同じなのですが。

結局のところsoupirは、

soupir  

demi-soupir(soupir の半分)

quart de soupir (soupir の1/4)

huitième de soupir(soupirの1/8)

seizième de soupir (soupir の1/16)

ということでよいのかしら??

つまり、四分休符を1/4とすると、1/4×1/4=16分、1/8×1/4=32分、1/16×1/4=64分。

音符はひたすら形、見た目重視なのに対し、休符は日本語的な作りになっていると言えそうですね。


ちなみに«pause»は「休憩」、 «soupir» は「ため息」という意味があります。フランス人は、休符の間に息継ぎするのではなくため息をついているということか。四分休符の長さでため息をついている暇なんて、なさそうですけど。


やっぱり日本語の音符の読み方のほうが理にかなっているような気がするし、昔から慣れているから楽なのですけれど、これでようやく覚えることができそうです。

ご参考までに~。 

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